『恋人代行 』 ① 媚薬の口づけ
無言の潤くんのジャケットを少しつまんで
気休めにしかならない笑顔を向ける。
潤くんはそんな私にニコッと。
キャァァァアア~~!!
その笑顔で胸もお腹もいっぱいになりそう。
熱くなる頬に手を添え、
無言の潤くんの横顔を見上げる。
う~~~ん、
やっぱり、超絶なイケメンだわぁ。
何度見ても目の保養、心の栄養。
こんな完璧な人、人間界にいたのねぇ~。
思わず、うっとり見惚れていると、
「葵、見過ぎだよ」
「へ?ッ!!///////」
「フフッ……別にいいよ。減るもんじゃねぇし」
「ご、ごめんなさい///////」
キャァァアアアー、
恥かしい……。
私、そんなに見てたかな?
……うん、見てたかも。
だって……カッコいいんだもん。
「ほら、降りるよ」
「うん///////」