『恋人代行 』 ① 媚薬の口づけ
「合わせるのはどんな感じの服ですか?」
「う~ん、白黒グレー系のTシャツが多いかな?」
「合わせやすいのは黒ですけど、これから夏に向けて着るならグレーでも良いかも」
「うん。じゃあグレーにする」
「良いんですか?私の好みで」
「十分!!サンキュ」
葛城さんは頭を撫でてレジへと。
今の笑顔と撫で撫ではダメでしょ。
あんな無防備な笑顔は危険だわ。
しかもこんな近くで…。
あ―――危険危険!!
亘の二の舞になるところだわ。
もう、イケメンはコリゴリなんだってば…。
私は気持ちにリセットをして、葛城さんの元へ。
店を出て、駅までの道のり…
明日の設定について話をした。
葛城さんが私にひと目惚れ…
葛城さんから告白して付き合う事に…
葛城さんの個人情報をそのまま使わせて頂くことになり、
医学部医学科 6回生 23歳
付き合って…間もなく1カ月
お互いの事を“潤くん”“葵”と呼ぶ事に。
ペースは葛城さんに任せる事になり、
私はそれに無条件で合わせる事となった。