『恋人代行 』  ① 媚薬の口づけ


俺は携帯を眺めながら…

ふと、反対側の奴らを見た。


俺は連中に絡まれている隙間から見えた女の足に目が止まった。



!!!!!!!!????????


あの靴………。

俺は急いで…

サラリーマンの波をかき分け…

連中の背後に―――――。



「おいっ!!俺の女に何の用?」


すると、連中は一斉に振り返り…

その隙間から今にも泣きそうな“葵”が見えた。


「潤くん!!」



葵は必死に俺の名前を呼ぶと、

連中は舌打ちして去って行った。


俺は“大丈夫か”と聞くと、“大丈夫”だと言うが…。

髪を触られ、耳に息を吹きかけられたらしい。


全然大丈夫じゃねぇし!!


そうこうしている間も改札口を通るサラリーマンや男子学生の視線を集めている。

本人は全く気付いていないらしいが、ヤバいほどに葵は可愛い……。

髪を緩く巻いて、可愛らしいメイクがさらに葵を際立たせていた。


しかも連中に絡まれ、今は涙目。

頬を赤く染め、潤んだ瞳が男を誘う。



コレはマジでヤバい!!!


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