『恋人代行 』 ① 媚薬の口づけ
次の日からオペ実習が続き、
葵さんの事が気になるも、どうする事も出来ず…
彼女から電話もメールも来ないって事は、
奴にはバレてないって事か?
1週間後。
漸く午後が丸々オフの日が来た。
俺は午前の授業を終え、一度自宅へ戻り
着替えて彼女の通う大学へと向かった。
大学へ到着。
駐車場に車を停め、
正門前で待とうと歩いていると
何処からともなく人が溢れて来た。
!?………何だ!?
一応、部外者だから勝手に校内を歩き回れないし。
仕方ないから相手をするか…。
「こんにちは~」
「誰かと待ち合わせですかぁ~」
「えっ……まぁ………」
うっ……キッツいなぁ……。
何だこの香水拡散マシーン女は…。
風上にいる俺に匂いが届いてるぞ?
一体どうしたらこんな匂いになるんだ?
付けたら良いってもんじゃないだろ!?
1ボトル頭から被ったくらい匂いが強烈!!
うっ……マジで吐きそう。