『恋人代行 』 ① 媚薬の口づけ
「あのっ……」
「はい?」
「大学生さんですかぁ?」
「えぇ………まぁ……」
ん??今度はお色気ムンムン女かよ。
ココって女子大じゃ無かったよな?
アイツだって同じ大学だって言ってたんだから。
俺が気持ち悪くて吐き気を紛らわそうと、
Tシャツの襟元をパタパタすると。
「キャァァァ―――――ア!!」
「超カッコイイ!!」
「「カッコイイ~~」」
「ハハハハッ……」
俺は苦し紛れに苦笑い。
何なんだ?……コイツら。
正門前で真昼間から逆ナンか?
すると、次から次へと何処からともなく溢れて来て…
おいっ!!
俺は見世物んじゃねぇぞ!!
カシャッ。
カシャッ、カシャッ。
ピッ……ピピッ……。