『恋人代行 』 ① 媚薬の口づけ
「まっ、まさか!!俺、そんなに軽い男じゃねぇし」
「………」
何だか疑われているような視線を感じるんだが…。
「基本的に依頼人とは関係持ったりしないし…」
「………基本的には?」
「ッ!!………」
そう取るか!?普通……。
「まぁ、葵さんがその気になるまで襲ったりしないから……安心していいよ」
って、俺……何言ってんだ?
「えっ?………フゥ~」
………えっ!?
今、あからさまにホッとした?
それって、俺にその気になる事は無いって事だよな?
………何だか複雑な気分だ。
男としてどうなんだ?
何か…………凹む。
はぁ……。
けど、どうやってこの部屋で……?
毎日彼女と同じ布団で寝んだぞ?
あっ!!俺が床で寝ればいいのか。
とりあえず、何とかなるか……?
ってか、姉貴の奴!!
免許取ったら、絶対精神病棟にブチ込んでやる!!