ハナさん成長記
タイトル未編集
鳥が朝を知らせるように鳴くのが聞こえる。
少し開かれた窓から、光がポカポカと差し込んでる。
って事はもう朝かぁ…。
「ん~…」
にしてもなんて心地いいんだろう。
ずっと布団にくるまっていたいよ…。
出なきゃいけないのに、体がそれをさせようとしない。
あと5分だけ!と言い聞かせつつ毛布に潜り込んだ、その時だった。
「こら!いつまで寝てるの花!もう7時半よ?」
「7じはんか………って、えぇ!?」
悲鳴に近い声を上げたあと、ベットから飛び起きる。
う、嘘でしょう!?
おかげで眠気も吹っ飛んでしまった…。
「遅れる…っ。……わぁっ!!」
階段を駆け下りて1階へ。
途中こけそうになったけど、危機一髪。手すりに掴まって無事だった。
だけどそこでボヤボヤしていられない。
急いでパンをくわえ、制服を着る。
どこぞの少女マンガだ…。
けどこんなに急いだって、もう間に合わないだろうなぁ…。
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