僕等の足跡 ~キセキ~
部屋は、お父さんと私と叶実だけになる。
「もうほんっとバカ・・・」
叶実が真っ赤に泣きはらした目で私を睨む。
「ごめんって・・・許して?」
私が苦笑すると、恋唄はぷぅっと頬を膨らませる。
「ゆるさな―」
ぴぴぴぴっ、と恋唄の携帯の着信音が鳴った。
「あ、ごめん、出てくるね」
恋唄は小走りに部屋を出て行った。
「あ、父さんも何か飲み物買ってくるな。絶対動いたらダメだからな」
「分かってるって~」
お父さんも部屋を出て行く。
私は1人きりになった。
いや、正確に言うと、まだ患者さんが何人かいるんだけど。
「・・・やっと静かになった」
私の隣から、男の子の声がした。
多分ここは、ICUだと思うんだよね・・・
って事は、この人も手術したってことだよね。
疲れてるのにうるさくしちゃって・・・迷惑だったよね
「ごめんなさい、うるさくて」
私は反省気味に答える。
「別に・・・」
そっけない返事。
―・・・これが、キミと私の
一番最初の出会い。
*
「もうほんっとバカ・・・」
叶実が真っ赤に泣きはらした目で私を睨む。
「ごめんって・・・許して?」
私が苦笑すると、恋唄はぷぅっと頬を膨らませる。
「ゆるさな―」
ぴぴぴぴっ、と恋唄の携帯の着信音が鳴った。
「あ、ごめん、出てくるね」
恋唄は小走りに部屋を出て行った。
「あ、父さんも何か飲み物買ってくるな。絶対動いたらダメだからな」
「分かってるって~」
お父さんも部屋を出て行く。
私は1人きりになった。
いや、正確に言うと、まだ患者さんが何人かいるんだけど。
「・・・やっと静かになった」
私の隣から、男の子の声がした。
多分ここは、ICUだと思うんだよね・・・
って事は、この人も手術したってことだよね。
疲れてるのにうるさくしちゃって・・・迷惑だったよね
「ごめんなさい、うるさくて」
私は反省気味に答える。
「別に・・・」
そっけない返事。
―・・・これが、キミと私の
一番最初の出会い。
*