僕等の足跡 ~キセキ~
しばらくクスクスと男の子は笑ってたけど、私の視線に気付くとはっとして口元を押さえて、笑顔を消した。ほっぺたがちょっと赤くなってる。
「ねぇ、名前何て言うの?」
私は無意識に口が動いていた。
「―・・・椎名竜希」
「しいな、たつき・・・」
名前もかっこいいなぁー
「お前は?」
「え、っと・・・守口叶実」
「ふぅん・・・よろしく」
ちょっとだけニコって笑ってくれた。
やばい。
ドキドキする!!
「よ、よろしく」
私はぎこちなく答えた。
「叶実って、高1?」
「!?」
ちょっ、いきなり呼び捨てですかぁぁぁぁぁ!?////
嬉しいんだけど・・・男の子に呼び捨てされるって、あんまり慣れてないから恥ずかしい・・・
「うんっ・・・////たッ・・・竜希は?」
私も勇気を振り絞って下の名前で呼んでみる。
ちょっと馴れ馴れしかったかな・・・?
「俺は高2」
「えっ!?先輩だったんですか・・・ごめんなさい」
「いや、今更敬語!?全然タメでいーから」
竜希はぷっと吹き出す。
「あぁ~・・・叶実ってマジおもしれぇ」
「そうかな!?」
面白いって言われた事あんまないんだけど。
面白いのかな?
「―てか、さっきはごめんな。ちょっとイライラしてて」
竜希は苦笑する。
多分竜希が言ってるのはさっきの言動のことだと思う。
「ううん、全然気にしてないから・・・」
「そう?ならよかったけど」
竜希はちょっとだけ微笑む。
・・・きゅん////
笑顔、可愛いぃ~・・・
やばい。
これが一目ぼれってやつなのかな・・・