僕等の足跡 ~キセキ~

ちゅんちゅん・・・

小鳥のさえずりで、私は目を覚ました。

「ん・・・」

私は立ち上がろうとして、やめた。

「そうだった・・・」

事故にあったこと、すっかり忘れてた。
立ち上がれないんだった!

隣からは規則正しい寝息が聞こえてくる。
私はそっとカーテンをあけた。

「あ」

竜希が、寝てる。


「かわいー・・・ような、かっこいいような・・・?」

てか、遠目からみても睫毛長い。
女の子みたい!
やっぱ綺麗な顔してるなぁ~


「・・・・何、俺の顔何かついてる?」

「え!?」

いつの間に起きてたのか、ニヤニヤ笑う竜希。

「お、起きてたの!?」

「うん。叶実が起きる30分前くらいから起きてた」

・・・ってことは私の独り言聞かれてた!?

「『かわいーようなカッコイイような』だっけ~?ん?」

「!!!!!!!」


やっぱり聞かれてたし!!?////


「あーもう!!竜希ありえないから!!」

「何だよそれーっ!」

「こらぁー!うるさい!!他にも患者さんいるっていってるでしょ!?」

「「すみませんー!!」」

2人で声を合わせて謝る。


「・・・」

「・・・」

「「ぷっ」」

そして、同時に吹き出す。
と、同時にがらりとICUの扉が開いた。
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