16LIFE☆~それぞれの恋~
意味がわからないというような声を出す、三上さん。
あたしは彼女にゆっくりと微笑んだ。
「三上さんは、あたしに勇気をくれたんです。
素直になることや、気持ちを伝える・・・勇気を。
だから・・・ありがとうございます」
そしてまた、笑った。
すると、三上さんは声をあげて笑い出した。
「・・・っ!?」
「っふふ、あははは・・・っ!
貴女には、絶対にかないっこないわ・・・
完全にあたしの負けよ、負け。
じゃああたし、行くわ。
貴女も頑張りなさいね?
・・・まだ、気持ち・・・伝えてないんでしょ?」
「・・・っ!?」
ば、バレてたの・・・?
目をパチクリとしているあたしを見て、
三上さんはクスッと笑うと
スタスタと前を向いて歩き出した。