16LIFE☆~それぞれの恋~


遠ざかっていく三上さんに、あたしは声を掛ける。



「・・・っきっと、三上さんのことを愛してくれる人がどこかにいます・・・っ!」



そんなあたしに、彼女は・・・



向こうへ歩きながら、片手をヒラヒラと振った。



「・・・っ・・・」








もちろん、謝罪なんて一言もなかったけど



辛くて不安になったけど



貴女はあたしに大切な気持ちを教えてくれたから。




―――「ありがとう」




その言葉を、伝えたかった。












三上さんには




幸せになってほしい、と―――



心から、そう想う。












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