16LIFE☆~それぞれの恋~
そのままボーゼンとその男の子を見つめていたあたし。
「・・・早く、どけ」
低い声にビク、と反応して、
やっとあたしが男の子に馬乗りになっていた体制に気がつく。
「へ?
・・・っわわわぁっ!!!??」
まるでゴキ○リのごとく素早い動きで、その男の子から離れた。
「す、すすすみませんでしたああっ!!」
あたしのチャームポイントである、
セミロングの黒髪を水色のリボンで結んだポニーテールが
パサ・・・と床に垂れ下がるくらい思いっきり深く頭を下げた。
「・・・・・・、
・・・??」
全くない反応を不思議に思って、少しだけ顔を上げると・・・
彼と、目が合った。
「・・・っ!!??」
こうして、今に至るわけなのです。