16LIFE☆~それぞれの恋~
◇好きになっちゃいました
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次の日。
「亜耶・・・?
なあに、それ」
「・・・・・・っ!!!」
あたしは、昨日の夜に沙耶にしごかれながら(?)何とか作ることができたクッキーを
丁寧にラッピングして、
そーっとカバンに入れるところをお母さんに見つかってしまった。
どう誤魔化せばいいか思いつかなくて、ただ目を泳がせるだけのあたしに、
お母さんは興味津々な顔をしてズイッと近づいてくる。
「もしかして・・・彼氏でもできたのかしらねえ・・・・・・?」
ニヤリと笑った、いかにも楽しそうなお母さん。
まったく・・・そういう話だけには突っ込んでくるんだから・・・!!
心の中で悪態を突きつつも、
「なっ、何でもないの!友達と一緒に食べるだけだからっ!!」
という苦しい言い訳をして、沙耶を引っ張って家を出た。
逃げるが勝ちだ・・・・・・っ!!!