16LIFE☆~それぞれの恋~
でも。
外に出た途端・・・
「へぇ~・・・亜耶、好きな人でもできたの?」
隣で、お母さんと同じような笑い方をする双子の妹。
っ、ここにもいたぁああ!!!
「・・・・・・っ・・・」
あたしが赤い顔をして黙りこくっていることから、確信したような笑みを見せる沙耶。
「おかしいとは思ってたんだよね・・・
普段は料理なんて全くしない亜耶がだよ?
昨日いきなり、“クッキーの作り方教えて!!”って頼みに来るんだもん。
槍が降るんじゃないかと思っちゃったよ」
いや・・・いくらなんでも、それは酷い気がするんだけど・・・
ちょっと凹んだ。
そして学校に着いて、教室に入る。
「美緒~!おっはよ~っ」
「おはよう」
今日も美人だなー、なんてしみじみ感じちゃったりするあたし。
何もかもが完璧な美緒が羨ましいや・・・