16LIFE☆~それぞれの恋~
ホームのベンチに腰掛けて、しばらくケータイをいじっていると、
真琴がやっと戻ってきた。
「・・・遅い」
まあ、ずっと待ってたあたしもあたしなんだけれど。
「ごめんごめーん!」
頭をポリポリと掻きながら舌を出して笑う真琴は、
悪びれる様子もない。
怒る気力もなくなったわ・・・
ふう、と小さくため息を漏らして立ち上がると、
あたしはそのまま真琴と帰り道を歩いた。
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