16LIFE☆~それぞれの恋~
side篠原沙耶
高校1年生、春の朝。
私と・・・双子の姉、亜耶はこれから通う高校の入学式へと向かっていた。
これから通う高校はかなり偏差値の高い高校で有名な進学校だったりする。
受験勉強は辛いと思ったときもあったけど、亜耶がいたから頑張れた。
お互いに励まし合って・・・今までで1番勉強したと思う。
「ねぇ、沙耶~?高校楽しみだね!」
今日も朝から元気いっぱいで、笑顔が輝いている亜耶。
亜耶はいつでもテンションが高くて、ボジティブで、いつでも笑顔。
だから、誰からも好かれる人気者だ。
「うん、そうだけど・・・ちゃんと友達できるかなあ・・・」
そんな亜耶に対して、私はかなりのネガティブで小心者。
昔からずっとコンプレックスを抱きつつも・・・私は亜耶のことが大好きなんだ。
「できるよ!なんたって、あたしの自慢の双子の妹だもんっ!」
・・・・・・だって、あたしと双子であることを自慢に思ってくれているから。