16LIFE☆~それぞれの恋~
そう言うとすぐに、ケータイを取り出してどこかへ電話をかけながら、
スタスタと駅の入口へ歩いていく。
「え、ちょっと・・・!」
慌てて彼の背中に声をかけるけれど、電話中だから聞こえるはずもなく。
「・・・・・・うっそおお・・・」
――彼の会社に、行くことになってしまったのです。
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「どうしたらいいのかしら・・・」
翌日の土曜日。
あたしは、昨日の男の人の会社の前にいた。
・・・約束?というか、一方的に言われたことだけど。
すっぽかすなんて、あたしのプライドが許さないから。