16LIFE☆~それぞれの恋~
――――――――
――――――
――――
「美緒って、学校でものすごくモテるでしょ?
っていうか、美緒は高校生・・・だよね?」
「そうだけど。
モテるなんて、全然たいしたことないわ。
・・・どうせみんな、顔しか見てないんだから」
吐き捨てるようにそう言うと、間宮さんが笑い出す。
「美緒って、俺とそっくり。
俺も、“どうせ女なんて顔しか見てない能無し”だって思って生きてきたよ」
「そうなの・・・・・・?」
まあ、その容姿だと・・・そんな考えになるのも当たり前よね。
ちょっと納得。
そして、エレベーターを降りてすぐに案内されたのは・・・
―――――社長室!!!???
あたし、こんなところに入っちゃっていいの!?
普段は誰からもクールと言われるあたしでも、さすがに驚きを隠せない。
「な、なんでっ、社長室・・・?」
思わずうわずった声が出る。
なのにコイツは・・・開いている社長室のドアの前に立ちつくしているあたしを見て、
不思議そうな顔をしている。
「さっき言ったじゃん、
俺が社長だって」