16LIFE☆~それぞれの恋~
「っあ・・・」
忘れてた。・・・あたしとしたことが。
ポカンとしているあたしの顔を見てクスッと笑みを漏らした彼は、
そのままスタスタと軽い足取りで歩き、社長専用の椅子に腰掛ける。
そして机に両肘をつき、絡めた両指に顎をのせた。
「そこに座ってて。
今、俺の秘書が何か持ってきてくれるだろうから」
あたしは大人しく、視線で示された高級感あふれる真っ黒なソファーに座った。
すると、すぐにコンコンとノックされるドア。
間宮さんは穏やかな口調で「どーぞ」というと、
「失礼します」という声と共に真っ黒のスーツを着た男の人が入ってきた。
・・・イケメンだ。