16LIFE☆~それぞれの恋~
「えっと、今日あたしが呼ばれた理由って・・・?
それと、さっきからアレって何なの?」
「あ、そうそう。
美緒にはね、モデルを頼みたいんだ。」
「も、モデル・・・?」
「“Alicedole”って知ってる?
ティーン向けのブランドなんだけど」
「!!!???」
知ってるも何も、超有名な高級ブランドじゃない!!
「・・・まあこの会社はいろんなブランドを経営してるけど、
俺がメインでデザインしてるブランドはそれなんだよね。
今度新作のファッションショーがあってさ、
俺のブランドのモデルに、美緒をお願いしたいってわけ」
・・・・・・
あたしなんかに、そんな重要な仕事つとまるのかしら?
「あたし、モデルなんてやったことないわ」
「大丈夫。俺が指導するから」
「他に適任な子がいるんじゃないの?
ほら、現役モデルの子とか」
「えー、ベタベタされるのうっとおしいからやだ。
媚び売ってきてめんどくさいし」
だからって、あたしなんかじゃ無理よ・・・
「俺は、美緒をモデルにするってもう決めたから。
拒否権なんて、もちろん無いよ?」
ありえない・・・!