16LIFE☆~それぞれの恋~
後ろを向いて上を見上げると・・・案の定、間宮さんで。
「や、やだっ!離してよ・・・」
もう少しで冷めるところだった頬が、またもや赤く染まったのが分かる。
何とか離れようともがくと、さっきよりも強く抱きしめられる。
でも、全然痛くない。あたしのこと、気遣ってくれてるのかしら・・・?
そんなことを考えたら、ますますあたしの鼓動が早くなったのが分かった。
「だーめ。
“覚悟しといて”って、さっき言ったよね?
美緒には、絶対に俺に惚れてもらわなきゃいけないから」
「なっ、何で・・・?」
「だって、俺は美緒のことが好きなんだから。
早く・・・両想いになりたいし?」
・・・やっぱり、確信犯だ。
もう、心臓がドキドキどころじゃないわ。
・・・・・・破裂してしまいそう。