16LIFE☆~それぞれの恋~
「あ。一つ、許して欲しいことがあるんだけど。いい?」
「・・・?」
訳が分からず首をかしげて間宮さんを見つめると、彼はあたしに柔らかい微笑みを向けた。
「両想いじゃなくても、手は出しちゃうからね?
つまり、さっき裕が言ってた“つまみ喰い”のこと」
「え、ちょっ・・・・・・んっ!」
講義の言葉を遮られると、いきなり顎をつかまれて。
そのまま、唇を塞がれた・・・
かと思うと、すぐに離れるあたしたちの唇。
「な、なにするのよ・・・!」
「え?何って、キスだけど?」
とぼけた顔で答えると、また彼はいたずらっ子のような笑みを向けて。
「今日は、ここまで。
・・・俺が止まらなくなりそうだし」
―――またもや、爆弾発言を落とした。