16LIFE☆~それぞれの恋~
「篠原沙耶だよ。沙耶って呼んでくれたら嬉しいな・・・」
・・・気がついたら、そんな言葉が口から出ていた。
私は、昔から人見知りで・・・初めて会った子には心を開かないタイプなのに。
だけど・・・そんな私でもすぐに心が開けることに納得できるような、明るい雰囲気を醸し出している子だった。
「じゃあ、沙耶って呼ぼうかな。
あたしは高橋真琴。真琴でいいよ!
さっきの続きだけど、可愛いのはあたしじゃなくて沙耶だから。
あたしなんかに“可愛い”なんて、一生似合わない言葉だよ~」
「えええ!?何言ってるの!?」
慌てふためいているのもつかの間。
「あのさー・・・あたし、このクラスで知ってる子誰もいなくてさ・・・
もしよかったら、これから仲良くしてくれない?」
「う、うんっ!私でよければ・・・」
嬉しかった。
ものすごく、嬉しかった。
亜耶・・・・・・私、もう友達ができちゃったよ・・・!