16LIFE☆~それぞれの恋~
「レッスンはどう?
やっぱり大変?」
抱きしめられたままの体勢で、耳もとで囁かれる。
・・・絶対、わざとだ。あたしがドキドキしてるの見て、楽しんでるんだ・・・っ!
「このドS男・・・!っあ・・・」
声に出してしまってから、慌てて口を塞ぐ。
「なーに?美緒。
ふうん・・・そんなに“お仕置き”されたいの?」
「へっ・・・!?」
慌てて彼の顔を見上げた途端に、また・・・上から唇を塞がれた。
「んっ・・・ぁ、やぁ・・・っ」
首筋に小さな痛みが走る。
「・・・可愛い」
そんな色気たっぷりの瞳で見つめられたら、
―――心臓が、狂ってしまいそう。