16LIFE☆~それぞれの恋~
間宮さんの高級そうな真っ黒の車に乗せられて、なんとか家へとたどり着く。
「っ・・・ありがとう、ございました」
「じゃあ・・・土曜日に迎えに来るね?
朝の9時頃、ここで待ってて」
「うん・・・よろしく、お願いします」
「・・・あと。
何かあったら、すぐに電話してね?」
お母さんみたい、だけど。
あたしを心配してくれてるのがなんだか嬉しくて・・・ちょっと、笑みが溢れた。
「・・・やっと、笑った」
安心したように、小さく微笑む間宮さん。
「え・・・?」
「美緒の笑顔、見たことなかったから。
・・・すっごく可愛い。
やっぱり、美緒は笑顔が一番だよ」
どうしたらいいのかしら。
いますぐ、キュン死にしてしまいそう。