16LIFE☆~それぞれの恋~
「ど、どういうことですか・・・?」
「あたしね、母親の影響で小さい頃からずっとモデルしてるの。
だけど・・・才能とセンスが全くなくて。
雑誌には出てるけど全然顔も名も知られてないし・・・」
「はあ・・・」
いきなり語られても、困るんだけど。
「あたしね、この間の土曜日に、あなたがあの会社に来たのを見てたの。
間宮社長は“絶対零度”って呼ばれてるくらい近づきにくい人だから、好きでもアタックできなかったんだけど・・・
あなたと話してる時の社長、かなり笑顔だったじゃない?
それで、社長はロリコンなのかなあって、思って。
で、どうなの?実際ロリコンなの?」
「いや・・・違うと思いますけど」
よくしゃべるな、この人。
っていうか、間宮さんが絶対零度!?意味わかんない・・・
だって、あたしと初対面の時は優しかったし、かっこよかったし・・・って、
かっこよさは関係なかったわ。
っていうか・・・なんとなく、この人が言いたいことが分かってきた。
「いいえ!絶対ロリコンなのよ!
あたし、かなりの童顔じゃない?
この顔使って・・・アタックしてみることにするね☆」
・・・・・・やっぱり。こういうパターンだと思った。