16LIFE☆~それぞれの恋~
その日の夕方。
あたしはベッドに顔を埋めて、思いため息を漏らしていた。
「間宮さん・・・」
会いたいよ。寂しいよ。
あの、低く甘いハスキーな声が聞きたい。
・・・こうしている間も、間宮さんは三上さんに猛アタックを受けているかもしれないのよね。
そんなのっ・・・嫌よ・・・・・・!
胸が、焼け焦げるように苦しい。
どうしたらいいのよ・・・・・・!
「っあ・・・・・・!」
そういえば、思い出した。
間宮さんの、あの言葉を。
“何かあったら、すぐに電話して”
急いでケータイを取り出して、アドレス帳を開いた。
間宮さん。
今すぐ、あなたの声が聞きたいの。不安なの。苦しいの。
だから・・・
お願い、出てください。