16LIFE☆~それぞれの恋~
「・・・で。
さっき美緒が泣いてたのはなんで?」
・・・・・・やっぱりきた。
間宮さんには絶対ほんとのことを言わないって決めたから、あたしは誤魔化し通すことにした。
「・・・なんでもないわ」
そっぽを向くと、間宮さんに顎をつかまれて上を向かされる。
この人・・・いつの間に、あたしの隣に座ってたのかしら?
「美緒。
俺、そんなに頼りない?」
「えっ・・・?
そんなこと、ないけど・・・」
「じゃあ、話してくれる・・・よね?」
「い、今は無理よ。
話せるときが来たら話すから、離してよ・・・っ」
そんなに長い間視線が絡み合ってたら、心臓がどうにかなっちゃうわ。
「んー・・・
絶対、ね?」
不機嫌そうな声色になった間宮さんの顔を見ないようにして、コクンと小さく頷いた。