16LIFE☆~それぞれの恋~
寝転んだまま上を見上げると・・・そこには端正な彼の顔。
この状態、どうしたらいいのかしら・・・
間宮さんの顔をしばらく見つめていたら、何だか胸がドキドキしてきた。
起き上がりたくてもぞもぞと動いていると、
間宮さんが「ふぁ・・・」というあくびとともに目を覚ます。
「・・・・・・美緒・・・おはよ」
そう言って、ふにゃりと微笑んだ。
・・・朝からフェロモンを無駄に撒き散らさないで欲しいわ・・・
一瞬で顔が赤く染まったのが分かる。
「っあの、間宮さん・・・
あたし、ソファで寝てたはずなんだけど・・・」
「・・・ん?ああ、風邪ひくと思って。
俺のベッドへ連れてきた」
そう言って、またすぐにふわ、とあくびを漏らす間宮さん。
本当に、何をしてても格好良いんだなあ・・・と改めて思う。
綺麗な顔を見つめながらそんなことを考えていると。
「ん、何?キスしてほしいの?」
ニヒルな笑みを浮かべて、間宮さんはグイッと顔を近づけてきた。