16LIFE☆~それぞれの恋~
「なっ!
ち、違うわ!バカなこと言わないでっ」
慌てて目を逸らしてそっぽを向くと、
間宮さんはあたしの顎を掴んで・・・無理やり彼の方に向かされる。
絡み合う視線を必死に逸した。
「世間で言うツンデレってさ・・・
美緒のことを言うんじゃない?」
「っ、違うわよっ!」
「あれー?
昨日は素直で可愛かったのになー?」
「・・・っ!」
素直になるのって、難しいんだもん。
あたしは頑固だから・・・
本当に寂しい時じゃないと、なかなか素直になんてなれない。
でも。
「ちょっとずつだけど・・・
あたし、素直になれるように頑張るから・・・だから、
嫌いに、ならないで・・・?」
ほんとにちょっとずつだったら、
君のためだったら、
頑張れる気が、するの。