16LIFE☆~それぞれの恋~
「それ、狙ってやってんの?」
「・・・え?」
「真っ赤な顔で涙目うるうるの上目遣いとか、
もう悩殺モンだから。
・・・ドキドキ、するじゃん」
「・・・・・・っ!?」
あたし、何も意識してなかったんだけど・・・
だけど・・・最後の一言で、心臓がドクンと音を立てた。
この人は、あたしをどれだけドキドキさせたら気がすむのよ・・・っ
あたしは、いつの間にか緩くなっていた彼の腕をほどいて、
すぐにベッドから降りた。
すると、間宮さんも起き上がってドアのほうに歩いて行った。
「俺、朝食作ってくる。
美緒は、昨日買った服に着替えてて」
「・・・うん」
間宮さんが出ていくと、あたしは急いで着替えて長い髪を整えて部屋を出た。