16LIFE☆~それぞれの恋~
控え室には、もう結構の人数のモデル達が集まってきていた。
あたし・・・場違いじゃないのかしら・・・
モデル達はみんな美人でスタイルが良くて、人形みたいな人ばっかり。
なんだか・・・後ろめたくなってきた。
しかも、控え室にいるほとんどの人が間宮さんのことをチラチラ見ている。
・・・頬をピンク色に染めて。
そして、あたしはなぜか睨まれている。
別に、気にならないけれど。
だって、間宮さんといるとこんな光景は当たり前だもの。
「美緒は、ここに座ってて。
今ヘアメイク呼んでくるから」
「はい・・・ありがとうございます」
椅子に座って、間宮さんが出ていくのを見つめた。
鏡の方に向き合うと、両肘をついて鏡に映った自分を眺めた。
「はあ・・・」と深いため息が漏れる。
・・・間宮さんはなんで、あたしなんかを選んだんだろう。
今すぐこの会場を抜け出したくなってきた。
今から後悔しても遅いって分かってる。
だけど―――・・・
やっぱり、どうしてもこの場には釣り合わないんじゃないかって・・・
思ってしまう自分がいて。