16LIFE☆~それぞれの恋~
やっぱり来なければよかった・・・と後悔で一杯になり、
俯いて涙を堪えていた、その時。
「どーしたのー?」
「・・・・・・っ?」
陽気で可愛い声が隣から聞こえて、
俯いた顔を上げると・・・そこには、可愛い女の子の姿。
「大丈夫?何かあったのー?」
すごく心配そうな表情で、あたしを覗き込むようにして見ていた。
「・・・っ、ありがとう・・・大丈夫よ」
ぐすっと鼻をすすり、手で涙を拭うとあたしはその子にニコッと笑った。
「良かったあ・・・泣いてるみたいに見えたからさー」
「うん・・・ごめんね」
「あたし、宮崎遥(みやざきはるか)!
16歳の高校2年生だよ。今日はよろしくね!
遥って呼んでくれたら嬉しいなー」
「岸本美緒。
こちらこそ、よろしくね。
美緒でいいわ」
「いやー、それにしても・・・
何でそんなに綺麗なのに、
あたし美緒を見たことないのかなあー?
それだけ綺麗だったら、雑誌で絶対に見たことあるハズなんだけど・・・」