16LIFE☆~それぞれの恋~
そして約20分後。
「キャアアアアア!!
超綺麗ー!!」
「わっ・・・美緒、すごい・・・!!」
ヘアメイクと衣装の着替えが完了したあたしは、
ヘアメイクさんと遥にまじまじと見つめられた挙句・・・
至近距離で叫ばれている。
叫ぶほど変わったのかしら。
そう思って、目の前の鏡に映っている自分をもう一度見てみたけど。
・・・メイクしたってそんなに変わってないじゃない。
あー・・・やっぱり、あたし・・・完全に場違いな気がするわ・・・
そう思って、2人から目をそらして「はあ・・・」とため息をついたとき。
「ふーん?
綺麗じゃない」
後ろから、あたしの苦手な甲高い声がした。
こ、この声は・・・もしかして・・・!
バッと素早く後ろを向いたあたしは、やっぱり・・・と肩を落とした。
「間宮社長ったら、あたしがどれだけ話しかけても完全無視なんだもの。
どうしようかと奮闘中なのよねー・・・
ロリ顔で無理なら、今度は色仕掛けで攻めようと思って・・・
今日は、セクシーに決めてみたんだけど。
どう?」
三上有紗さん・・・だった。