16LIFE☆~それぞれの恋~
あたしはただ固まったまま、三上さんを見送る。
・・・自信たっぷりな彼女に圧倒されてしまった。
それに・・・
間宮さんが三上さんの色仕掛けに惚れてしまったらどうしよう、とか
今頃間宮さんと三上さんは話してるのかな、とか
頭の中はぐるぐると不安で渦巻いていて・・・
あたしは、俯くことしか出来なかった。
「Alicedoleのモデルの方ー、出番なのでステージ裏に待機お願いしまーす!」
タイミングがいいのか悪いのか・・・スタッフの人に、呼ばれてしまい。
あたしは立ち上がって、遥に声をかけた。
「じゃあ、行ってくるわ」
「うんっ、頑張ってね、美緒!」
「ありがと」
遥の可愛い笑顔で・・・ちょっと、勇気出たかも。
そう思いながらちょっと微笑むと、あたしは控え室を出た。