16LIFE☆~それぞれの恋~
よし・・・と一歩踏み出そうとした瞬間。
「美緒!!」
あたしの大好きな、彼の声―――・・・
振り返ると、まだ三上さんとは腕を絡めたままだった。
チクッと心臓が疼く。
―――大丈夫よ、美緒。
あなたは、彼を信じるって決めたんでしょう?
間宮さんと視線が絡む。
あたしが・・・初めて好きになった人。
気が付けば、笑みが漏れていた。
今までに、彼に見せたことのないような微笑み――――・・・
そしてすぐに向き直ると、あたしは一歩を踏み出した。