16LIFE☆~それぞれの恋~
間宮さんの後ろを歩いて、会場を出ようとすると。
「間宮社長~♪」
甘ったるい、猫撫で声・・・
あたしが一番嫌いな声かもしれない。
「有紗」
間宮さんがそう呟くと、三上さんはあたしに見せつけるように
間宮さんの腕に自分の腕を絡めた。
「・・・・・・っ」
間宮さん・・・
三上さんのこと、下の名前で呼んでいるの・・・?
見ていられなくなって、思わず俯いた。
さっきまでは間宮さんを信じるって決めていたけど・・・
・・・あたしは弱くて頑固だから・・・
この真っ黒な醜い気持ちに、嘘をつくことはできない・・・
それに・・・・・・
怖くて、二人の関係なんて聞けないわよ・・・