16LIFE☆~それぞれの恋~
「そうなんだ・・・知らなかった」
そう言うと、私も美緒の隣に腰掛けてティーカップに口をつけた。
と、その時。
「ぎゃははははは!!!!!」
盛大で豪快な笑い声と共に、
リビングのドアがバタン!と勢い良く開かれた。
私はビックリしてティーカップを落としそうになったけど、
美緒は物怖じもせずに何事も無かったかの様子で――
皿に盛られた焼きたてのクッキーに手を伸ばしている。
・・・・・・さ、さすが・・・クール・・・・・・っ
そしてドアの方向に目をやると・・・そこには亜耶と真琴の姿。
「あ、真琴」
そう呟く私に向かって、キラキラとした瞳を向ける真琴。
「・・・・・・?」