16LIFE☆~それぞれの恋~


「そうなんだ・・・知らなかった」




そう言うと、私も美緒の隣に腰掛けてティーカップに口をつけた。




と、その時。







「ぎゃははははは!!!!!」




盛大で豪快な笑い声と共に、




リビングのドアがバタン!と勢い良く開かれた。




私はビックリしてティーカップを落としそうになったけど、




美緒は物怖じもせずに何事も無かったかの様子で――



皿に盛られた焼きたてのクッキーに手を伸ばしている。






・・・・・・さ、さすが・・・クール・・・・・・っ





そしてドアの方向に目をやると・・・そこには亜耶と真琴の姿。




「あ、真琴」




そう呟く私に向かって、キラキラとした瞳を向ける真琴。




「・・・・・・?」




< 9 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop