16LIFE☆~それぞれの恋~
2人して顔を赤く染めて、しばらく力強い腕に抱きしめられていると。
「・・・ほんと?本気でそう言ってる?」
密着していた体を少し離して、不安げな瞳に上から覗き込まれた。
「・・・嘘で、そんなこと言うわけないじゃない・・・っ」
あたしはまた少し頬をそめて、瞳を逸らさずにそう言った。
その途端、また強く抱きしめられる。
「・・・っ!?」
「美緒は手強そうだったから長期戦でいこうと身構えてたんだけど・・・
っ・・・マジで嬉しい・・・」
はにかむように、本当に嬉しそうに微笑む彼を見ていると、
あたしまで嬉しくなって・・・気付けば笑みが漏れていた。
こんなにあたしをドキドキさせてくれるのは、君だけ。
そんな君には、絶対に敵わない。
「――美緒、俺の彼女になってくれますか?」
「・・・・・・っ!!」
・・・・・・ね、そうでしょう?