Genius 2nd ~葦原~
「きゃっ」

弥那は反射的に避けようとしたが足下のカバンに躓き尻餅をつき、目を閉じた。








「まったく…。
“解<バナ>”“風炎壁<フレル=ウェル>”」








そう声がした。





水が落ちてくる代わりに、暖かい空気が辺りを包み込む気配がする。






そしてジュッと言う音と共に微かに湿気を帯びた空気が頬を掠めていった。



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