Genius 2nd ~葦原~
「…で、新入りいつもあんな事してたのか?」


來奈は鋭い視線を透に向ける。

「あぁ、俺たち他の奴らが持ってない変な能力持ってる。そういうのがこのクラスに集められてるからさ、そいつがどんな能力持ってるか試してた。」

しゅん、として透は答えた。

「あんなんで、分かるわけ無いだろ。」

「…確かに。」

呆れた様子の來奈とバツが悪い透



「なぁ風火、もう一人は?」

話を変える様に水樹は、ぽつりと一人立っている弥那を指差す。


「この子は日中 弥那。私の幼なじみだ。能力は……また今度。」


弥那の方へ歩み寄り、俯いたままの彼女の肩に手を置き紹介した。


「今度って…?」


「いつか。ちょっと弥那と話あるから。じゃあ。」

まだいろいろと訊きたそうな透の言葉を切り、そう答えると來奈は弥那のの手を引き、さっさと教室を出て行った。




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