Genius 2nd ~葦原~
俯いた彼の頭に浮かんできたのはあの日の記憶


『また、な…』


そう言って自分の家を出て行く朱雀を見送った。



そして数時間後、東の方で響いた爆発音


そこで見た崩れたトンネルと、血溜まりの跡



朱雀は消えていた

闘った組織と共に








最近まではそう思われていた






しかしここ数日、彼らにしか感じるコトができない微かな朱雀の気配が現れた。




彼は朱雀を捜している。






大事な仲間であるそのヒトを……







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