Genius 2nd ~葦原~
青年は立ち上がり大樹に背を向け歩き出す。
『待て』
彼の中の別の存在が目を覚ます。
『…ヤツは…近くに居る』
「何処に?」
『大樹の側…』
声はそれだけ答えまた眠りについた。
「この樹の側…」
青年は大樹を見上げ樹の東側に回り込んだ。
丘の南側が見える。
北側よりも急な斜面
そしてポッカリと開いた洞を見つけた。
「來奈!!」
洞の中の少女を見て駆け寄る。
「來奈!!」
肩を揺さぶり呼び掛けるが目を閉じたままの彼女は反応を見せない。
『待て』
彼の中の別の存在が目を覚ます。
『…ヤツは…近くに居る』
「何処に?」
『大樹の側…』
声はそれだけ答えまた眠りについた。
「この樹の側…」
青年は大樹を見上げ樹の東側に回り込んだ。
丘の南側が見える。
北側よりも急な斜面
そしてポッカリと開いた洞を見つけた。
「來奈!!」
洞の中の少女を見て駆け寄る。
「來奈!!」
肩を揺さぶり呼び掛けるが目を閉じたままの彼女は反応を見せない。