Genius 2nd ~葦原~
「護、氷、いるか?」



2人の間に流れた沈黙を破ったのは、襖を開けて入ってきた黒髪の少年

「あぁ…」

「來奈、目が覚めたんだな。」

彼の藍色の瞳が笑う。

「気分はどう?」

「…悪くはない…」


來奈の短い返事に、それは良かったと笑顔で返し少年は護の隣に胡座をかいた。



「先ずは……任務成功、おめでとう。
あれきり哀哭溜の気配は消えた。」


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