Genius 2nd ~葦原~
心許せる仲間達 とはこんなに良いものか

「…サンキュ…護、祐」



約一名は部屋の隅で寝入っているが…



ドオン


だが

一時の安らぎの刻は爆音によって砕かれた


振動がこの部屋を震わせる

ゴトン

「ってぇ…」

壁に寄りかかって眠っていた青年は派手に倒れ込みようやく目を覚ました。

「一体何だってんだ…?」

「まったく…何だじゃないよ。
…奴らだよ。行くよ、氷。」

小さく息を吐き、護は部屋を飛び出した。

「おぅ!!」

慌てて氷も後を追う。


遠ざかっていく2つの足音

開け放たれたままにされた障子



そして、数日前と似た異様な気配



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