Genius 2nd ~葦原~
ジワリと蘇る微かな昔の記憶

それは言葉となって紡ぎ出される



「バルガードを再び宝珠に封じる
僕達の新たな任務。」

静かに障子が開かれ、護が帰ってきた。

「お疲れ様。氷は?」

「ただいま、氷はすぐ帰ってくるよ。」

「で、状況は?」

「被害区は都街の北東部。見たところ被害者はない。
玄武の方は特に変わりなし 今回は一太刀でしとめたみたいだし。
この後機嫌よくして帰るだろうよ。」

「…だろうね。」

目に浮かぶようである



「話を変えるようで悪いんだが…來奈はもう暫くここで護達と街を守って欲しい。」

來奈には数ヶ月前から通告されている任務がある

日中弥那と共に葦原へ行くこと


だけど


早くバルガードを封じなければならない

街の為に成すべきコト


朱雀として











「御意」




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