Genius 2nd ~葦原~
「…有りかよ、そんなコトって。」

「有りなんじゃない?実際のトコ、そうだし。
でも、ぶっちゃけ生徒会長さんより取り巻きの人たちの方が…」

『酷い』
そう言いかけて、弥那は大切なコトを思い出した。

「それより來奈、E組の子達って一体何者?」

「…」

話をしている内に気付いてしまった、疑問

來奈に問うと、逆にキョトンとされた。

「…弥那、まさかお前…オレ達が何をしに葦原に来たのか知らないのか?」

「当たり前よ。そうでないと、こんなコト聴かないわ。
私は何も聞かされてないの。葦原に来て何をすればいいのか、何で学生の私たちが選ばれたのか、勿論E組の子達についてもね。」

「ホントかよ…」

当然、とばかりに答えると、來奈の顔が引きっつっていくのが分かった。

「アイツ等、確認ってもんを知らねぇのか?」

さっきより重い溜め息を吐いた。

「ま、あの任務に行く前に説明してなかったオレも悪かったな。済まない、弥那。
それに、ウルトとの連絡も出来なくなってるみたいだし…仕方なぇな。」

(チッ…アイツ等、今度会ったら容赦しねぇ…)

心の中で呟き、改めて弥那に向かい合う。

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