Genius 2nd ~葦原~
再び静寂が二人を包んだ。

「…そうだ、來奈!!」

静寂を破った弥那の閃き

「來奈ってどうしてそんなコト知ってるの?秘密事項だって、さっき言ってたケド…」

「知ってて当たり前だ。オレは内裏情報部第4隊だからな。主な仕事は、葦原及び各街の状況調査。」

簡単に返された答えはまたもや驚きの事実

「まぁオレの場合、哀哭溜への潜入だった。」

「ら…來奈って学生なのにもう仕事してるの?しかも、内裏で!?」

「…」

目を白黒させる弥那を横目で垣間見て、真っ直ぐに視線を戻した。

「歳だとか関係ない。実力主義だし、使える人材があれば利用する。そうもしなけりゃ、対抗勢力への対策できないからな。オレの場合、元哀哭溜幹部だったってコトもある。」

「凄いなぁ…來奈は…」

それしか言葉は出てこない

「オレだけじゃ無ぇぞ。裕も同じだ。」

「裕も!?」

「そんなに驚くコトか?
ま、よく考えてみろ。普通の学校なら、オレらみたいに休んでばかりならとっくに退学になってる。」

「そういえば…」

來奈の言うとおり、ウルトでは同じクラスだった裕も彼女と同様に休みがち

学園に現れることすら珍しい位だ。


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