Genius 2nd ~葦原~
來奈の話によると、彼女たちは訳ありで他の生徒よりも早く内裏職に就いているらしい。
だが、裕はどこに配属されているかは分からない。
彼曰わく、今は教えられないそうだ。
「凄いなぁ…内裏職とかって超エリートでしょ?
卒業したらそのまま任に就けてさ、いいなぁ…」
「…」
手を組んで羨ましがる弥那に、來奈は呆気にとられていた。
「まて弥那、まさかとは思うが…。ウルトの特Aクラスは内裏勤務が確定してる奴らが集められているってコト知らねぇわけじゃ…」
「し、知らないよ!」
「マジかよ…」
(どんだけ教えて無いんだよ!)
重いため息を吐いた來奈
「まぁ、詳しくはウルトに戻ったときにでも、先公に問い詰めろ。」
「う…うん、分かった。」
「とりあえず、教室にでも戻るか?」
うかない表情の弥那に優しく声をかけてやる。
「うん、そうだね。」
弥那も來奈を見上げる。
キンッ
その時だった
何処からか音叉に似た音が聞こえてきた。
出どころはどこかと辺りを見回してみると、來奈が耳を押さえていた。
「不良品じゃねぇか。まったく…」
彼女の口振りからすると音の発生源は來奈の持ち物らしい。
だが、裕はどこに配属されているかは分からない。
彼曰わく、今は教えられないそうだ。
「凄いなぁ…内裏職とかって超エリートでしょ?
卒業したらそのまま任に就けてさ、いいなぁ…」
「…」
手を組んで羨ましがる弥那に、來奈は呆気にとられていた。
「まて弥那、まさかとは思うが…。ウルトの特Aクラスは内裏勤務が確定してる奴らが集められているってコト知らねぇわけじゃ…」
「し、知らないよ!」
「マジかよ…」
(どんだけ教えて無いんだよ!)
重いため息を吐いた來奈
「まぁ、詳しくはウルトに戻ったときにでも、先公に問い詰めろ。」
「う…うん、分かった。」
「とりあえず、教室にでも戻るか?」
うかない表情の弥那に優しく声をかけてやる。
「うん、そうだね。」
弥那も來奈を見上げる。
キンッ
その時だった
何処からか音叉に似た音が聞こえてきた。
出どころはどこかと辺りを見回してみると、來奈が耳を押さえていた。
「不良品じゃねぇか。まったく…」
彼女の口振りからすると音の発生源は來奈の持ち物らしい。